こんにちは。
前回、陰陽学についてご紹介しましたが、今日は簡単な体質診断と、それぞれにあった食べ物のご紹介です。
(以前、食材の陰陽、体質の陰陽について、ご紹介してますので、よかったらまた見てくださいね♪)
1. まず、体質を陰陽的に分けます。
一般に
★陽⇒熱と考えると、
「汗っかきで顔が赤く、ほてりが強い」人は熱症(陽証)
★陰⇒寒ですから、
「局所が冷えていて顔色が悪く、温かいものを飲みたがる」人は寒症(陰症)
と、体質が見極めやすいですね。
2、さらに2つの体質を、それぞれ「実証」と「虚証」とに分けます。
いつか詳しくご説明しますが、
★体に必要な“気(き)・血(けつ)・水(すい)”が不足しているのが虚証。
★病気の原因となる“邪気”の強い影響を受け、気・血・水の巡りが悪い状態が実証
です。
虚証の人は病気への抵抗力が弱く、元気がなく、反対に実証は一見体力はありますが、
ほてりや充血などが起こりやすいのが特徴です。
それでは、自分が熱症か寒症かチェックしてみましょう。
□ 汗をよくかく □ 口が渇きやすい □ 赤ら顔 □ 手足がほてりやすい □ 体臭が気になる
→ こちらが多ければ熱証タイプ |
□ 顔色が白い □ 温かい飲み物が好き □ 手足がいつも冷えている □ 頻尿で下痢を起こすことが多い □ 冷えることで痛む(関節痛など)症状がある
→ こちらが多ければ寒証タイプ |
【 熱証 】
顔が赤くて汗っかきで、ほてりったりするタイプ
このタイプは代謝が良い~活発過ぎる傾向です。
汗の量が多くて、顔が赤く、いつも口が渇いているので冷たい飲み物が大好き。
手足などの局所がほてったり、目の充血が起こったりしやすい。
特に、気温の高い春夏になると、熱症の特徴が強く出現します。
また、仕事などで長期間ストレスを受けることで気の巡りが悪くなり、熱証となることも。
→ 熱証の人を実証・虚証にさらに分けると
★「実証」(体力のある人)
体内に熱が停滞している状態の人が多く、興奮しやすくて落ち着きがなく、せっかちな人が多いです。
胸の灼熱感や急な頭痛、発熱、喉の痛みなども起こりやすい。
★「虚証」(体力のない人)
体が弱り、熱を冷ます力が足りなくなることから熱感が増大します。
のぼせや寝汗がある人も。女性の更年期ののぼせ症状がある人は、このタイプが多いです。
【 食事 】 熱証の人は、過剰になっている熱を冷ますべき
熱症の方はたぶん好きな方が多いと思いますが、
「辛いものやアルコール」などの刺激物は控えめにして、
例えば夏には体をクールダウンさせる夏が旬の野菜(なすやキュウリやゴーヤなど)や緑茶などを積極的に取りましょう。
【 寒証 】
顔色が悪く手足が冷たい寒がりタイプ
生理機能が低下しているタイプです。
顔が青白く、手足など局所が冷えています。温かい飲み物を好み、トイレが近く、
排泄物の色は薄くて臭いも少ない。下痢を起こしやすい。
秋冬が苦手で、寒くなると関節が痛むなどの症状があり、温めると楽になる。
男性より女性のほうが多く、年を取ると寒証に移行しがちです。
→ 寒証の人をさらに分けると
★「実証」(体力のある人)
体に熱を保つ力はありますが、冷たい食べ物、飲み物を過剰に摂取したことにより体内に冷えがたまった状態。あまり汗をかかない人、寒い時にも薄着を好む人にも多いです。
★「虚証」(体力のない人)
体を温める“気”が不足していることにより体の芯から冷えている状態です。
極度の寒がりがこのタイプ。声が小さくて元気がなく、疲れやすい。
【 食事での対処方 】 寒証の人は、体を温めるべき
これからだんだん気温が上がっていきますが、夏でも冷たい飲み物は避けたほうがいいです。
ショウガやネギ、ニンニク、シナモンなど、体を温める香辛料などを積極的に取りましょう。
紅茶は体を温めますので、シナモンなどの入ったチャイなどいいですね。
【 正常 】
どちらでもない人が理想
ほてり、寒がりから病気へつながることもあります。どちらでもない「正常」の状態がもちろんベストです。
バランスが崩れると女性ですと生理にも影響が出てきますので、日常から飲食物を賢く選択していくことが大切ですね。