Hello!月経.com のSatomiです。
牡丹の花が、我が家のお庭に咲いています。
それはそれは、大きくてきれいです。
中国では、花の王といわれ華やかさの象徴とされています。
牡丹といえば・・・牡丹桜(里桜)も満開に近いです。
ソメイヨシノより少し遅れて毎年この時期に咲きます。
春は、様々な種類の花が順々に咲いてくれるので楽しい季節ですね。
牡丹は漢方薬では、根の皮の部分を生薬として使います。
牡丹皮の効能は、
清熱涼血で夜間の微熱、皮下出血、吐血、鼻血など血の余分な熱を冷まします。
その他に清肝火といって、肝の熱を冷ます作用があります。
桂枝茯芩丸や隔下逐瘀湯など、瘀血を伴う無月経、月経痛、腹腔内腫瘤などに、
桃仁、赤芍、当帰、紅花などと一緒に用いられます。
通経活血に働くので、妊娠している方は控えたほうがよさそうです。
芍薬は、
<神農本草経>という古い経典では、
赤色、白色の種類を区別していませんでしたが、
宋の時代の<図経本草>では、
「白は補にして赤は瀉、白は収にして赤は散」
と述べられています。
白い芍薬は、補益に働き、
赤い芍薬は、通瀉に似働くといわれています。
いずれにしても、赤白両者とも
芍薬は血分に実熱があるときに用い
瘀血を伴う月経異常と深い関係のある生薬ですので覚えていてくださいね。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
これは、美人さんを形容することわざですが、
元々は生薬の用い方を例えたようです。
「立てば芍薬」・・・・
イライラとし気のたっている女性は、芍薬を処方するとよいでしょう。
(筋肉とくに腹直筋の緩和作用「当帰芍薬散」、「芍薬甘草湯」などの婦人に処方されます)
「座れば牡丹」・・・・
座ってばかりいるような女性は瘀血を伴いやすくなりますので、牡丹を処方するのが良いでしょう。
「歩く姿は百合の花」・・・・
百合の花のようにナヨナヨとして歩く女性は、心身症のようになりやすく百合の球根を処方するのが良いでしょう。
芍薬、牡丹、百合の生薬を用いて
健康な美人さんになりたいものですね~。