こんにちは。
今日は、私が中医学大学で学んだ薬膳についてお話しします。
薬膳と聞くと、料理の中に漢方薬や生薬が入ったものと思っていませんか?
確かにそのようなものもありますが、
薬膳とは、中医学理論(正式名称は中国伝統医学)に基づいて作られた食事で、
その目的は、疾病の予防・病気の回復、 そして健康を保つための美味しい食事です。
薬膳の設計は「中医学理論」を抜きにしてはできません。
その中医学理論の最大のコンセプトは、二つの指導思想があります。
それは整体観念と弁証論治です。
この二つを薬膳をベースにしてわかりやすく言うと
季節や心・体とのバランスを取りながら(整体観念)、体質や体調にあった調理法や食事を考える(弁証論治)ことです。
つまり薬膳とは、 自然に逆らわないで、どのようにすれば健康を保つ事ができるか、という事を考えながら生活する事です。
これに基づくと自然と「その季節にとれる作物を食す」となりますね。
薬膳の食養生では、自然のエネルギーを体内の蓄積することが、人間の身体の内部に、病気に対する抵抗力や、自然治癒力を作り出す原動力になると考えます。
人間にとって食事は身体に大きく影響しますから、ほんと大事ですね。