中国の陰陽思想では、「月と太陽」、「火と水」、「熱と寒」、「昼と夜」、「上と下」、「表面と内側」、・・・など、この世のすべてのものは「陰」と「陽」に分けられていて、中国最古の医学書「黄帝内経」には、「陰陽のバランスがとれていれば健康を保てるし、逆らえば命を落としかねない」という言葉が残っています。
その人が「陰の人」と「陽の人」かは、肌の色や目の力などの見た目や、声などの外からの情報から、ある程度判断できます。
これは元々の生まれ持った体質と、これまでの生活習慣や環境が影響しているもので、どちらがいいというものではないのです。
陰陽の体質の見分け方
どちらの項目が多いかが目安。
陽の性質 |
陰の性質 |
|
顔色 | 赤味・黄味が強い | 青白い |
目 | 充血している | 白目が真っ白っぽい |
声 | 大きい | 小さい |
尿 | 黄色っぽく少し混濁 | 透き通っている |
便 | 硬く便秘気味 | 下痢しやすい |
体力 | ある | ない |
食欲 | 旺盛 | あまりない・偏食 |
元気が出る時間 | 昼 | 夜 |
体調が悪い時期 | 春・夏 | 秋・冬 |
凝る場所 | 肩 | 腰 |
気質 | 興奮しやすい | 神経質 |
「陽の人」
からだに熱がたまりやすいため、喉が渇きやすく、乾燥しやすいです。とくに気温が急に上がるこれから春先などは、熱がこもりやすくなります。バランスがくずれると咳や口内炎、鼻血などのトラブルが出てきます。このタイプは、冬に温かい暖房の部屋で、アイス食べたくなる人。アイスより、 からだの熱を冷ます緑茶やたまった毒素を排出するために解毒作用がある小豆、緑豆、はと麦がおすすめ。夏にはきゅうり、苦瓜、、梨などもいいです。
「陰の人」
血色が悪いので、適度にからだをうごかすのと、リンパマッサージなどを習慣にするとよいです。もし食欲があまりなかったら、ナッツ類は体力がついて元気が出るので、適量を毎日食べるのもおすすめです。
「陰」「陽」は年齢によっても変わってきますし、「上半身は陽」、「下半身は陰」という人もいます。
また「陰陽」のバランスが崩れると、月経にも症状が出てきます。