食べ物の五つの性質

こんにちは、今日は食べ物がもつ性質についてです。

中医学では、食べ物は体を温める、冷やす働きがあると考え、それを食材の性質と捉えて、寒性、涼性、平性、温性、熱性の5段階に分けています。五性(ごせい)と呼びます。

それぞれ、薬膳料理になどに使われる漢方食材も合わせてご紹介しますね。

【五性】

★寒性

体を冷やす性質を持ち、発熱や熱が原因で起こる喉の渇き・痛み、便秘などの改善、夏は体温を調整して熱中症予防にも役立ちます。

 

ryokutou【緑豆(リョクトウ)】モヤシの材料となる豆の一つ。夏バテ予防に効果的な他に、口内炎や吹き出物の鎮静、むくみの解消にも。熱を取る力があるのは皮なので、そのままお米と炊き込んだりするのがおすすめ。

 

 

 

 

★涼性

寒性ほどではないですが、体を冷やす性質があり、微熱・ほてり・のぼせなどを鎮めるほか、寒性と同様、体にこもった熱を取り、体温を調整します。

 

yurine【ユリネ】心身に潤いを与え、イライラを解消します。また咳や咽の渇きを和らげたり、乾燥肌やシワの改善にも。

 

 

 

★平性

何かと便利なもの。体を冷やす、温めるなどの強い作用はなく体への影響は小さいです。寒性や熱性の性質を穏やかにしますので、ほかの食材と組み合わせて幅広く使えます。

kukoshi

【クコの実】“肝(気、血の流れをつかさどる)”や“腎(成長、生殖に関わる臓器)”の働きを高めて、老化のスピードを穏やかにするため、中国では昔から滋養強壮、不老長寿の薬とされてきた食材。 目の疲れを和らげたり、血液の健康を保ったり、肌の調子を上げる働きも。よく杏仁豆腐の上にのってますね。

 

 

kouraininjin【高麗人参】“気”を養い、さまざまな不調に効く「不老長寿の薬」

血行促進、疲労回復、整腸、ストレス緩和などさまざまな不調に。苦味が強いため、はちみつに漬けたり、ナツメやもち米と煮込んでサムゲタン風スープに。高血圧の方は控えめに。

 

 

 

★温性

体を穏やかに温める性質を持ちます。冷えが原因で起こる不調や疲れを和らげるほか、“気”や“血”の巡りを良くして体の各器官の働きを促します。

食材

ginger【生姜】体を温めて血行を促すほか、食欲を誘う効果も

 

 

 

 

 

 

natsume【ナツメ】滋養強壮に有効で、“血”を補う、脾(栄養分の消化・吸収を担う臓器)を丈夫にする、免疫力を高める、アレルギーを抑える…などさまざまな効果があります。“血”を補いますので、女性は特に積極的にとりたいですね。

 

 

★熱性

体を温める性質を持ち、冷えを追い出すことで、冷えによって引き起こされる腹痛や下痢、だるさなどを改善します。

shinamon【シナモン】

生薬の“桂皮(けいひ)”としても知られています。体の冷えをとって、“血”の巡りを促し、体の内側から温めます。紅茶などに入れて風味づけするのが手軽ですね。

 

 

 

 

体に熱がこもりがちな人には寒性または涼性、冷えがちな人には熱性または温性の食べ物が「体質」に合っています。夏に旬の食べ物には寒・涼性、冬には温・熱性のものが多く、だから、「旬のものが体にいい」と言われるのですね。

 

最近はスーパーやネットで気軽に手に入りますので、少しずつ漢方食材に親しみながら、気が付けば体が楽になっていたらいいですね。